母に置いていかれた記憶
私のいちばん小さい頃の記憶の話。
5.6才くらいのできごと。
日曜日の朝、目覚めたら母がいなかった。
夢の中で怒鳴っていたような気がしたがどうやら現実だったらしい。
理由はわからないけど後になってわかったのは、父と母の喧嘩が原因だったよう。
母と一緒に妹もいなくなっていた。
私は置いていかれたらしい。
置いていかれた私は、小さい子ども用のスーツケースに荷物を詰めて、父に父方の祖父母の家に連れていかれ、1日面倒を見てもらった。
この時に置いていかれたことが後々ずっと残っている。
私は何かあれば母に置いていかれる。
いい子にしていないと捨てられる。
可愛くないからせめていい子にしないと捨てられる。
自然と刷り込まれていたようだ。
小さい頃から大人の顔色を窺っていた理由のひとつにこの出来事は関係していると思う。
今思えば、だけど。
だから世の中の親のみなさん、
なるべく子どもの前で喧嘩はしないで。
お母さん、出て行く時は子どもを全員連れて行ってあげて。
置いていかれた子どもはいらない子どもだと一生刻み込まれます。